あるぇるぇ~また配列変わってしまったぞぉ
↓前回のやつ
前回のやつの問題点は「ん」が薬指、「る」が小指なこと。
前者は個人的には特に気にならないのですが、後者が好ましくないのはわかってて、まぁ妥協ポイントかなぁと思ってましたが、
カタカナ語で割とある「ーる」や口語でよくある「るっ」が小指連打であったり、「めん」が段越えになってたり、日に日に修正したほうがいいかもなぁと思うようなりました。
てことで「る」を薬指に昇格して、玉突きで弾かれた「ん」を人差し指に収める事が出来たっぽいので、これで試していきましょう。
「ので」がRD、「のに」がRCになってしまったことにめっちゃ悩みましたが、
RDはまぁ打てるし (KUは打てないんですが)、「のに」は真面目な文章ではそんなに使わないでしょうと判断しました。
毎回、毎回、もう変えないぞと思うのにこうなってしまうのは、もうしかたないですね。
PS
「ゅ」の位置が不適切なことが翌日わかったのでこうなりました。
これで決まったか。。?
安定しそうな版
これで安定させようとしてます。繋ぎの言葉をぬるっと、単語をじゃらっと打てるバランス型の配列を目指してます。実戦投入できるまで1ヶ月、実戦で評価するのにさらに1ヶ月くらいかかるんだろうなぁ。
完成にはまだ時間かかります。
こうなる未来はわかっていたかもしれませんが、
月林檎配列はまだ完成に時間かかりそうです。
この前のやつは試用版という位置付けになりそう。
この前呟いた30キー版は無さそうです。ちょっと開発の余裕がないというのもありますが、
単シフトは単打が多ければ多いほど合理的になるので30キーだとシフトの1キーに動線が集中して微妙です。あと小書きを別のシフトにしなくてはならないです。
30キーにこだわるなら左右シフトのほうが良いでしょう。
もしかしたら初版が最高だったという結論で何も修正が必要ないかもしれません。
が、いくら最初にできた配列が優秀でも、それを知るにはその周辺を調査してどこをどうやってもこれ以上よくならない事を確認しなければなりません。
ということで、それに時間をかけたいと思います。
ライター式タイピングとタイパー式タイピング
タイピングにはタイパー打ちとライター打ちの二つの道があるということを、ようやく実感しました。
もともとはタイパーとして配列開発してましたが、両方の道が見えたとたん配列界で迷子になりつつあります。
ともあれ、タイパーがライター打ちの片鱗を掴んだ事例は初だと思われるので、誇らしげに比較したいと思います。
タイパー打ちではキーボードを楽器のように使います。
音楽にはたいてい楽譜があるように、なにかのコピー打鍵が主戦場です。毎パソが典型ですね。
また、自分の発声のコピーも含まれてて、どんな手段でもいいから喋る速度で打てるようになることを要求されます。
一方、ライター打ちはキーボードをペンのように使います。
てっきり大岡さんのような本職でないとこのような打鍵が体験できないのではないかと思っていたけれど、
そうではなく、たぶん「ペンの感覚」自体は誰でも小学生の頃たたきこまれているため、
それなりの配列を使えばふつうの人でも体験できると思います。ただしQWERTYやJISかなではほぼ不可能でしょう。
ライター打ちをひらたくいうと、なるべく力を使わず指先だけでペタペタ打つタイピング法だと思います。
そうすることで指先の神経が研ぎ澄まされ、ペン先を操る感覚に近づくのでしょう。
実際やってみると確かに脳の状態がペンを握っている時に近づく事が分かります。
力を使った時点で反則なので、一定以上指を伸ばしたり腕を動かすのがNGであり配列に対する制約が多いです。
実際、QWERTYでタイパー打ちしてもなんとも思わなかったTYGHが、月林檎配列でライター打ちでTYGHを打つとペンの感覚から脱却することが分かり、びっくりです。というのも私は指の能力にはある程度自信があったので、指を伸ばすことにここまで違和感を覚える日が来ようとは。。
ちなみにタイパー脳に切り替えればこの点は気になりません。
極論いうと「指の強さ」で優劣がつくのはタイパー打ちだけで、ピアノのように指を使う事自体がライター打ちではNGなので、そこでは指の才能はたいして意味ないのではないでしょうか。
今思いつきましたが、この関係は卓球のペンとシェークに似てますね。ライター脳とタイパー脳の切り替えはラケットの持ち替えのようなものです。
ペンラケットのほうが手先の感覚を使えるので球の繊細な制御がやりやすいですが、バックハンドが力が込めにくかったり裏面が使えないなど弱点もはっきりしています。
シェークハンドはその点、弱点が少ないです。ただし手先の感覚では扱えないため小手先の操作ができず、ラケットが自分の体の一部になるのには時間がかかると思います。
ペン派がライターで、シェーク派がタイパーです。ペンと楽器の喩えもいいですが、卓球が分かる人ならこっちの喩えも伝わりやすそうです。
というようなところまではライター打ちのことがわかりました。
利き手の事とシフト方式については私は経験不足です。ただ薙刀式のように、連続シフトで右手重視するのが、ライター打ち特化の配列の解だと推測します。
月林檎配列ではタイパー打ちとライター打ちのバランスをとる事を掲げています。実際、何箇所も薙刀式の真似をしている点があります。
一方で、タイパーお墨付きの月配列とQWERTYの特徴も生かしているので、
器用貧乏にならないように気を付けないといけませんね。
この記事は初めて月林檎配列で書きましたが、かなり満足です。タイピングで「書く」感覚を久々に味わいました。タイプウェル記録は120秒ですし、実際はもっともっと遅く打ってましたが、楽しかったです。
最近の記事はほぼQWERTYでやってましたが、「打つ」事から脱却できなかったんですよね。脳内のテキストを模写してる感じで、どうも心ここにあらずといったところでした。
2年前まで「QWERTY/JISかなで何が悪いの?」と本気で思ってましたが、まあ人は変わるものというか世の中は広いものというか。。
かな配列は30キーに納めるべきか
月林檎配列は33キー配列であり、小指担当が4+5=9あります。
万人向けを謳うにはちょっと多いんですよね。というわけで週末にでも30キー版も組んでみようと思います (私は33キー版を使うと思いますが)。
カナ配列を30キーで納めるべきという主張はいろいろあって、
小指はなるべく使わないのが望ましい事や、
各指3キー担当、人差し指だけ1本で6キー担当となり、数学的に美しい事や
コンパクトキーボードでも実装できる事とか
文字領域が狭い方がタイピングを無意識化しやすいとか。
一方で新配列が今まで30キーで納められてきたかというと必ずしもそうではなく、
最たる代表例が新JIS配列です。配列面を見ればわかりますが、シフト面が一枚だと30キーで納めるには絶妙に足りないのです。改良版的な位置づけのNew Stickney配列では30キーに納めてあり小書き化を濁点キーに統合しているのが肝です。ただし「や」「ゆ」など頻度の低い文字はそもそもシフト面なので、二重シフトとなっています。
かの月配列2-263もそうでしょう。やはりシフト一枚のデメリットですね。今も月配列の派生でいろいろな配列が開発されていますが、30キーで納めるのは必ずしも主流ではないようにみえます。というのも、30キーで納めるにはシフト二枚必要となり同手シフトが必要なので、記憶負担および左右盲との戦いがはじまります。それだったら32キーでいいやと思う人も少なくないでしょう。
標準の斜めズレでは右小指の外側の「:」「@」が格子配列より打ちやすく、ズレが幸いして5キーにもかかわらず領域としてはコンパクトになります。なので32キーが意外とアリなのは納得ですね。
もはや現代においてキー配列が斜めズレである意味はほとんどないので理想的には電卓の格子配列のような合理的 (記憶しやすく美しくシンプル) な配列に取って代わるべきではありますが、まぁ残念なことにそれはなかなか難しいでしょう。なぜなら格子配列ではQWERTYが打ちにくく、斜めズレを消すにはQWERTYを駆逐する必要があるからです。
右小指の外側はしばしば使われますが、左小指はどうでしょう。
新配列でCAPSLOCKを使用する人はなかなかいないですね。このキーを日頃使っている人はほぼいないと思うので、ローマ字テーブル単独では実装できなくなるなど、配列の実装に癖が出てしまうことが問題なのでしょうか。
MacやHHKBキーボードではこの位置にCtrlが来るので、そういう場合も仕方ないでしょう。
配列を30キーに納めようとするとどうしてもシフト機構が複数必要になってしまうため、その複雑性よりは31キー以上にするほうがまだまし
VS
30キーのほうが美しいし小指が楽だし無意識化しやすいし格子配列と相性が良い
月林檎配列はシフト面が1枚なだけではなく、月2-263とは異なりシフトキーが1個なので、小キー化したときに1つのシフトキーだけがどんどん重くなり、キー頻度のバランスが悪くなりそうです。また、清濁同置かつシフトキーが「ょ」という時点で表と裏の組み合わせにかなり制限があり、なので指が届く範囲でなるべく単打を増やそうと33キーにしました。とはいえ、意外と30キーでもいけないことはないのでは?ということであとで組みます。
月林檎配列(上段中指シフト3段かな配列)
2021年4月29日更新
中指後置シフト方式の新しいカナ配列を作りました。
「月林檎配列」と呼ぶことにします。月配列の系統です。
太字は単押しで出します。
細字はキーを押してから★マークを押すことで出します。
(月配列とは異なり、後置シフト方式となってます。)
詳細図では☆マークのシフト示してありますが、これはふつうの濁点であり右側のシフトを覚える必要はありません。簡略図だけ覚えれば十分です。
ただし、パ行はマ行+゛で出しますので、これだけは覚えてください (例:ま゛→ぱ)。
シフト面の文字を濁音にしたいときは★を省略できます。
例:な+★→そ、な+☆→ぞ (な+★+☆→ぞ と打つ必要はありません)
これにより、すべての濁音を二打で打つことができます (月配列2-263とは大きく違うところです)。
実装方法の一例は①Capslockキーと「\」キーを入れ替えた上で、②ローマ字テーブルを変更します。
Google IMEのローマ字テーブルを置いておきます。
https://drive.google.com/file/d/1YmgMkP4kkndPtMD_0v3YpPDMJ_3Q3zEt/view?usp=sharing
以前の版↓
参考にした配列
薙刀式:文章を「単語」と「繋ぎのことば」の組み合わせと考えたとき、配列では後者を重視するべきというコンセプト、特に大事な連接は人差し指→中指のアルペジオにするべきという考え、配列設計における排他的配置など、数々のポイントで参考にしました。
月配列2-263:3段中指シフト清濁同置順次打鍵かな配列の代表格として、当然参考にしました。
月見草配列:後置シフトの有用性と、「ょ」を後置シフトキーと併用するアイデアを参考にしました。
QWERTY:上段重視、アルペジオ重視はQWERTYの良さと考え、参考にしました。