いろは坂配列練習道場

~単打最多の最凶かな配列を10本指で調教しよう~

どれくらいタイピングを速くなりたいのか

タイピングはやくなりたい!多くの人が思うことです。

じゃあ実際どれくらいまで速くなりたいのですか?

徒競走のオリンピック選手レベルですか?村一番の足の速さくらいでいいでしょうか?そもそも走るんじゃなくて、長い距離を速く歩きたいんですか?

目的によって選ぶ靴も違いますし、修行期間も異なります。

ここでは、私の独断と偏見によって目的に対するキーボード配列の選び方の目安をつけましょう。

タイピング速度は字/分 (CPM, Characters Per Minutes) で表すことが多いです。ここでもこれに従います。漢字変換も含みます。まず速度帯と実用性については、おおよそ次のような関係があるでしょう。

20 初心者

50 平均レベル。普段の事務仕事では困らなそう。

100 かなり速い。作家さんレベル。

200 並アスリートレベル。ただし長時間は持たない。創作文では頭がおいつかないので実用性はない。

300 異次元トップアスリートレベル。固定文特化が基本。

という感じです。

はっきりいいますが「タイパー」というタイピングアスリートを目指さないのであれば100CPM以上の速度は要りません。実務レベルでの効率追及に関してはこれ以上の速度を目指すより文の質を上げる事に労力を費やすほうがよいでしょう。

さて、その上で速度帯とおすすめできる配列の種類はおよそ以下のようになります。

 

50 なんでもよいです。自分が好きな配列をやり込めれば50はあっと言う間です。ただこの段階で早速QWERTYが嫌になる人も多いでしょう。たとえば親指シフトNICOLAを過度に崇めてるのは20から50になった方々で、qwertyという指負担が大きい配列から乗り換えたら数倍速くなった、というのは別に嘘は言ってないですね(もともとタイピングが好きではない層であり、そこから他配列に目を向けるモチベはない)。勝間さんブランドのNICOLAもよいですが、もっと視野を広く持つと他にも良い配列たくさんありますよ。

 

100 同時打鍵を利用した配列が楽だし速そうです。飛鳥配列・新下駄配列・薙刀式配列が三強なのではなのでしょうか。「動作数」だとか「モーラ数」と言われてるものが少ないほどよさそうですね。手が楽をできる分だけ頭を使えそうです。文章を頭で思いつく速度が100CPMくらいで限界と思われるので、これ以上タイピング自体が速くなってもあまり恩恵がないと考えられます。

 

200 この辺からは同時打鍵は不利です。同時打鍵判定の問題が顕在化します。人間は真に「同時に打鍵」ができないので必ずズレが生じます。このズレと打鍵間隔の時間が同じオーダーになってきますので、同時打鍵配列での超高速タイピングは極めて難しいです。他方では低速域では好まれていた交互打鍵が微妙になってきます。超高速に交互打鍵を適当にしてみればわかりますが、ずっとやると右左が分からなくなるんですよね。片方がもう片方を追い越したりします。同時打鍵と交互打鍵というしばしば新配列のコンセプトの根幹となるパラメーターが、実は高速域だと考えもしなかったデメリットとして足を引っ張ります。タイパー集団の中で高速の親指シフト使い、高速のdvorakローマ字使いが未だ現れていないのが大きな根拠となってます。ローマ字配列で母音が一方に寄ってると交互打鍵率が跳ね上がります (低速では打ちやすく覚えやすいのだけど)。となると、交互打鍵率が低いqwertyが割と悪くないです。もちろん他の順次打鍵配列でもいいでしょう。指の独立の練習が前提となってしまうかもしれませんが。。


300 ここはすごい領域です。いわゆる毎パソ10段の領域付近でしょうか? (詳しくないです) ここの世界ではいくら効率がよくとも行段系は打鍵数的に辛い。人間の指はそこまで速く動きません。打鍵数が少ないJISかな・月配列・いろは坂がおすすめ。ただし初見文を諦めた固定文アスリートの世界でしょうね。同時打鍵がなく、単打数をキー数で稼ぐ配列では初見文にとにかく弱いです。打鍵パターンが増えるので当たり前ですが。

 

という感じです!タイパーとしては未熟な私ですが、タイパーの価値基準と普段使いの価値基準、二つのスタンダードがあるので、いろいろな情報に惑わされないようにしなくちゃいけませんね。繰り返しになりますが、生産性をあげたいなら逆に目標の速度は100CPM程度に留めたほうがよいです。それより上は配列的にも沼ですし、指がどれだけ動くかという才能にも振り回されますし、あと腱鞘炎のリスクもありますからね。