いろは坂配列練習道場

~単打最多の最凶かな配列を10本指で調教しよう~

QWERTY配列卒業失敗記録

はやくQWERTYなんかやめてしまいたい。

 

QWERTY配列は一世紀半前に英語圏で生み出されたもので、それを現代において日本語ローマ字入力で用いている事は明らかにおかしい。もっと我々の日常に適した良い配列があるに決まっている。

 

でもこうやって配列に疑問を抱いたのは最近の話。何の疑問を持たないまま育てられた私は気づいた時には既にQWERTY高速タイピストになってました。

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QWERTYは昔の配列だから効率が悪い筈だ、という仮説を自己否定してしまいかねない事になっている。

 

実際にローマ字入力に適した配列がいくつも開発された。しかしそれらは残念ながら、QWERTYに取って代わるには至っていない。

大きな理由として近年のローマ字配列では「母音を片方に寄せる」というコンセプトが採用されがちな事である。端的に言えばDVORAK配列の真似である。そうすると片方の手で行 (子音) を指定して、もう片方の手で段 (母音) を指定してひらがなを入力していくという、シンプルな方法により文字が打てる。しかしこれは分かりやすいもの交互打鍵が主体になるから速く打てない・疲れるという欠点があり、QWERTYにある程度慣れてしまった人には受け入れられなかった。英語ではローマ字ほど1字の子音→母音が交互に現れる規則は無いからDVORAKではそこまで交互打鍵増えない。

  

やはり偶然にも、QWERTY配列は日本語入力に凄く悪いという訳ではないようだ。たとえば以下のような事がある (さっき気づいた)。

Uは英語と日本語で大きく頻度が異なる文字だが、上記のような事は偶然としかいいようがない (もしくはそもそもヒトにはNU、MUが発音しにくいが聞き取りにくいので全世界の言語を見渡しても頻度が低い傾向がある?とか)。

もう大きく頻度が異なるのはKで、こちらは英語圏ではあまり使わないがローマ字では頻出である。ところが不思議なことにQWERTY配列のKはホームポジション上にある。一方でDVORAKではKは冷遇されており、もしDVORAKデファクトスタンダードだったらローマ字向けの配列開発がもっと進んだだろうなぁと思う。

 

とはいえ、それでもローマ字が存在しなかった時代に編み出されたQWERTYローマ字入力の最適解なわけはないでしょう。というか英語圏においても最適解ではないでしょう。いくらタイピストタイパーが結果出していようが楽さと速さ双方で更に良い配列があるに違いない。

 

私はもともと日本語はかな入力を使っていて、そちらはJISカナ配列からいろは坂配列に移行する事に成功しました。

それでもアルファベット入力はQWERTYを使っていたため、私は配列屋として英語・日本語両方打てるアルファベット配列を作ろうと思いました。

しかしいずれも失敗・挫折に終わっています。せっかくここまで練習したQWERTYを捨てる価値があるのか?自分のタイピング記録を新しい配列で塗り変えられる保証はあるのか?ちょっとでも練習を始めればたちまちQWERTYタイピングに悪影響があります (混ざってしまうんですよね)。そう考え、せっかく考えたものの検証する価値もないと判断してやめたものも多いです。今日は虚しいその記録でもまとめたいと思います。

 

①初めて作った配列 (KOREMBANUH)

 これは私が初めて作った配列です。ローマ字ベースで打鍵数を減らしたかったようですね。中段がKOREMBANUH (これんばぬぅ) と一応読める並び順だったのが印象的です (どうでもいい)。右小指のキー数を見ると、いかに私がJISカナ入力で感覚が麻痺していたかがわかる。色々と吟味 (迷走) して以下のようになったようです。

 英語が打てないのがダメだし、キー数増やした割に打鍵数が全然稼げていないのでアウトです。

 

②英語・ローマ字の母音頻度差に着目しAとE交換、Uを中段に

母音の頻度は英語でE > A > I > O >> U、ローマ字でA > I > O > U > Eである事に着目すると、以下のような発想も出る。 

 英語で頻出だったEを冷遇し、代わりにAとUを打ちやすくしようというもの。

 A・E交換はローマ字メインで使うなら良いのではないでしょうか。

Uを中段に持ってくるとYUが打ちにくくなるため、こっちは気軽にはいじれない気がします。

 

③ホムポは固定で、文字キーだけ右にずらして左小指を楽に

とにかく左小指に楽させたい。ということでホームポジションは今のまま、 文字キーを全体に右に移動させてみては、という発想。QWERTY配列の枠の中で改良を試みたものです。

とはいえ、デフォルトでローマ字入力の左右比のバランスが取れているので、右にずらしてしまったら右手が忙しくなりそう。。

Eの位置は人差し指の中指の両方で取る必要があり、Oが右小指担当になっている。。というところがダメ。

 

④濁点付き母音の導入によるアルペジオMAXの配列

ローマ字しか打てませんが、濁点付き母音"a、"i、"u、"e、"oを定義すると子音が減らせて、ローマ字をシンプルにすることができます。あとで知りましたが、この手のコンセプトはこれが初出ではなかったです (ソースを見つけたら貼っておきます)。打鍵数を増加させずにモーラをアルペジオで打ちやすくする事が最も配慮されてます。

面白そうですよねこれ。時間あったらやってみたいんですけど。。ただ今までとは異なるローマ字認識を覚えなくてはいけないこと、小指は決して楽になってないこと、英語は打てないことがネックですね。

 

いろは坂配列のプログラムにアルファベットを投げてみた

上記のようなことがあり、ローマ字縛りでは画期的な配列は無理だという事で挫折。そしていろは坂配列を開発しました。

いろは坂配列の開発で配列最適化のプログラムを作っていたので、ここにアルファベット文を流し込んだらどうなるかということで、やってみただけです。

意外な結果になりましたね。例のホムポだと下段を使わず最上段を使ったほうが良いみたいです。母音は片方に寄ってます。

とはいえ最上段が数字列なのは当時譲れなかったし、ただのお試しだったのでこれはここまで。今考え直すと、これなら片手は2段になるし、数字段は最下段にすればいいし、普通に面白いかもしれない。。

 

⑥Q・Z交換とJ・V交換とX移動

なんだかんだ、QWERTYの微変更で劇的な変化は見込めない気がしていました。それに本当にQWERTY配列を打てなくなったらどうしても日常生活で配列変えられない状況で困ってしまいます。

ということで、以下のようなマイナーチェンジにとどまってしまいました。

 いろは坂配列は既に定着していたので、英語だけを打つつもりで作っています。なのでVを優遇しました。またでデフォルトのQの位置は薬指でも取れる点に着目し、QZも交換しました。

 結果的に私はこの配列で落ち着きました。個人的にはZWERTYと呼んでますが、ほとんどQWERTYと変わってませんね。なのでQWERTYに縛られている事には変わりありません。

 

⑦開Ω型QWERTY変形配列

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 いろは坂の例のホムポを利用して、QWERTYベースで同指連打を減らそうとしたもの。

ただこのホムポ、中指中段・薬指中段・人差し指上段が打ちにくくなり、3段配列ではデメリットも目立ちます。また中指・薬指の間に挿入されたどちらでも取ってよいキー列は、なかなか慣れるまで時間かかります。

 

⑧人差し指上段を中指上段に変える。

QWERTYのU、中指で取る人も多いと思うんですよね。NU、HUとかそのほうが明らかに打ちやすいです。であれば、最初からこの位置を中指で取る事を前提にして設計してはどうか?という思想のもと以下のようになった。

なんかパッとしなかったのでやめました (適当)。上のやつでは母音の位置に規則性がなくて気持ち悪いですね。Ω型ホムポを採用して母音を上段にすればよくなるかもしれません。

 

⑨ういろう (UILO) 配列

⑦と似てますが、これはなかなかに気持ちがこもってました (過去形)。tを右小指に持ってきたのが特徴です。

今では、最上段を使わないのであればこのホムポの甲斐はあまり無いと考えています。。

 

⑩ロマ重視タイパー打ち日常打ち両方対応

母音左右散りばめ系で初心者向けに作ろうと思った配列。初心者には同鍵打鍵多くて楽で、上級者にはcacicuceco(かしくせこ)の導入で速く打てるという考慮がユニーク。

ホムポ重視配列ってこんなに楽なんだなと、この時初めて実感しました。ただSE縦連が英単語で辛いのと、子音→母音のベクトルが上下入り乱れているのが気持ち悪いかもしれない。

 

⑪WAERTY配列

aを薬指上段して母音上段で統一性を持たせたもの。

左小指そこまで楽にならなかったし、微妙

 

QWERTY段交換縛り、Ω型ホムポ配列

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リアルフォースや他のキーキャップもそうですが、段ごとにキャップ形状が異なる事が多いです。そのようなキャップはQWERTY以外の配列では使えないんですよね。

これをかなりのストレスであると考えQWERTY段交換縛りで設計した。Ωホムポのおかげでかなり良い配列にはなる。この縛りのおかげでQWERTYからの移行しやすさもGOOD。

人差し指が記号列含めて3列担当となっているが、まぁ小指よりマシかな?ということと、なんちゃって左右分離にしたかったんだと思います。

ただ、U人とW薬をやめたせいで人差し指に子音が集中し、さらに段交換縛りなので人差し指の最上段・最下段が一打鍵飛ばしになりがち。たとえばQWERTYでは「EVER」「TEC」とかあるけど、ホムポ重視して子音・母音と対象性を持たせたせいでこの類の打鍵がさらに増えた感じ。ちょっと却下。

 

⑬OEY配列

⑫の人差し指一打鍵飛ばし段越え問題。「N」下段さえやめられればかなり改良します。そこで以下のようにしました。

 記事にもしてましたね。

menmentsu.hateblo.jp

変換キーをNに割り当てるということ。これはガチタイパーQWERTYでN親指を割り当てている事も参考にしてます (ただこれは万人にはできない)。

QWERTYアルペジオが多いという良い点はそのままにてホムポ重視となっています。かなり感触はよかったのですが、人差し指バタバタ問題が解決されてません。主に右人差し指上段のTのせいです。また、変換キーはやはり別のキーに割り当てたいです。いろは坂ではシフトの位置なので、使い分けする点で違和感ありました。

  

以上のようにして、いろは坂配列を検証している裏で細々とQWERTY脱却を試みていましたが、ことごとく失敗しています。

menmentsu.hateblo.jp

 

 

 一生QWERTY配列に縋り続けるしかないのでしょうか。

そして本日、また別のトライを始めようとしています。

 

⑭QTER配列

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U人指し指を認めました。母音はQWERTYと同じです。移行しやすそうですね。

TをWにしました。QWERTYでは中段S > 上段W、中段D < 上段Eの逆転が起きていたため薬指が高度に曲げられて腱鞘炎の理由となっていたので、これの解消が出来たと思います。

QWERTY段内交換でホムポ重視しました。OEY配列と同じですが、左薬上段を子音、Uをそのままにしたおかげで人差し指の子音集中が軽減しています。また擬左右分離もやめました。たとえばPINPONとか人差し指がバタバタして打ちにくそうですが、速く打ちたい場合は右の人差し指でPを取るかなんかして対応してください。。(QWERTYのYよりはマシです)。

  

 

結論をいってしまうと、QWERTY配列はローマ字向けとしても悪くないですね。配列変えて劇的に効果を感じたい人はまずカナ配列を検討される事をおすすめします。

QTER配列で結果出たらちゃんとまとめましょう。出なかったらステルスで存在抹消します。