新かな配列練習道場

~単打最多の最凶かな配列を10本指で調教しよう~

自作キーボードエンジニアが論理配列沼に浸からない10の理由

自作キーボード、めちゃくちゃかっこいいのに配列は一世紀半前の骨董品であるQWERTYばかりでもったいないなぁと思います。

とはいえ、やはり仕方ない事情があるのかなと思い、メモ。

 

①自キー勢の中心となっているエンジニアの皆様はプログラミングができるだろうからアルファベット配列にしか興味ない。しかし例えばDVORAKQWERTYは両立できないと言われていて、どちらかを覚えれば片方は忘れてしまう。つまりQWERTYを捨てる覚悟が必要で敷居が高い(かな配列はQWERTYと両立できるからいつでも試せるしやめられるんですけどね。。

ホームポジションで構えた時の楽さを追求しており、タイピング中の指が動いてる時の楽さまでは複雑すぎるので考慮しきれてない(そんなこと考える暇あったらもう一台キーボード組む)

③効率ではなくデザインを追求。機能性は求めていない。

④根本的に論理配列に興味がない。自作キーボード界隈でのスペシャリストとして特化(いろんな界隈に出張するジェネラリストはSNSでは器用貧乏にみえたり、あるいはシナジー効果を分かってくれる人が少ないので映えない

⑤自分のキーボードを布教するためには、論理配列は皆が既に使えるQWERTYに準じるべきという考え。

⑥下手に効率の軸を持ってきたくない。自作キーボード界は「みんな違ってみんないい」という風土があり、見慣れた斜めズレでも格子配列でも同じ自作キーボードなのである。しかし配列界ではQWERTY配列を下に見る文化があり、気軽に冒険しづらく、デファクト排除勢を相手するのは面倒なので見て見ぬふりをしてたほうがマシ。

⑦キーボードは好きだがタイピングが好きなわけではない(これに尽きるかもしれない)。配列による打鍵感の違いが分かるほどタイピングのレベルが達してない (2打/秒くらいから分かるとは思う)。

⑧速度史上主義のタイパー界を警戒している。例えば「自作キーボードに変えたら5打/秒で打てるようになりました!」というような事を言ってしまうと、既にJISキーボードQWERTYでそれを容易に達成している腱鞘炎知らずのタイパーにちゃちゃ入れられそう?(今どきそんな人はいないと思うが、ただもしマジレスされたらめんどくさいという懸念は分かる)。もっとも色んな意味でタイパーと自キーエンジニアは人種が違いそう。

⑨理想のキーボード技術は論理配列選択→物理配列設計→タイピング練習により得られるが、論理配列沼だけで年単位でハマる人は珍しくなく、傍からみてとてもじゃないが真似する気にならないのでスキップしたくなる。もしくは既にQWERTY配列ありきで自キーを設計してるから、配列変えたらまた1からやり直さないといけない。

⑩キーキャップの印字と対応していないといやだ。キーキャップのバリエーションがない。キーキャップ自作という別の沼に出張する必要がある。

 

雑音が入るのは本当によくないですよね(この記事が雑音かもしれないw)。異文化交流の難しいところ。

キーをその文字の頻度に応じて色分けすると良さそうですね。いかにQWERTYのバランスが偏ってて不格好なのかが分かります。

Eucalyn配列、Harmonix配列のように自キー勢から登場した配列なら認知・信頼されているでしょう。どうかQWERTYを駆逐できるほどの勢力となってくれること応援してます。

 

私はJISキーボード、というかリアフォから脱却できる日が来るのだろうか。

どなたか、一般人がJISキーボードに縋る10の理由を考えてくださってもよいですよ