人差し指シフト練習開始
この記事は以下の配列で打ってみよう。
どうせいろいろ修正するだろうから、いちいちアップデートする意味もないかもしれないが、
いま楽しいしいつ飽きるかもわからないから日記のように書き留める。
今日はシフト面のカナを吟味しなおして上図のような配列になった。
主観的には完成。でもどうせ使っていく中でいろいろいじることになるんだろうなぁ。
タイプウェルでは180秒くらいの状態。
短い文章なら書けるようになってきた。
オール順次打鍵で人差し指→中指アルペジオ重視の新配列はたぶん今までなかったから、
ようやくQWERTYタイパーが報われる配列ができたかもしれない。
他の新配列ではたいていQWERTYが打てない人向け、もしくはQWERTYから学ぶ事は無いという前提で設計してあるっぽいから、
QWERTYでじゃらじゃら打鍵が得意な人にしっくりくるカナ配列ってなかったと思うんだよね。
でも彼らだってQWERTYローマ字を好きで使ってるわけではなく、消去法で強いられているだけだと思う。
いつもお世話になっているkouy様の1万字カナ打鍵数分布だとこんな感じ。
人差し指重視のカナ配列は薙刀式に続いて2番目だろうか。
総打鍵数14000弱は月配列系ではかなり悪いほうだが、
いろは坂で打鍵数特化した過去の自分への挑戦でもあり、
打鍵数ってそんなに、、重要じゃないのではないかという前提でいる。
順次打鍵での1動作は1じゃらであるので、数値は気にせずじゃらじゃら特化でいきたい。
人差し指シフトが一番弱いのは同指打鍵が増えてしまうことで、
特にタイピングゲームや脳死タイピングでの性能を求めるとなると足を引っ張ってしまいそう。
この配列でさらに修正するとなるとそういう切り口になるだろう。
でも少なくともこの記事を新配列で書いているぶんにかなり快適に感じるし、
このコンセプトに致命的な欠点はないように思える。
Yは未定義にしてみた。実は月見草配列を参考にした。
「い」を人差し指にしてしまったせいかもしれないが、
Yの位置にどのカナ文字を持ってきても不快だったので、
いっそのことこうしてみた。
実はいまは薙刀式の真似をしてBSを割り当てて運用している。
Uよりは不便だろうが、Yでもわりと快適である。
単語以外でよく使いそうな文字を人差し指、中指に配置するだけで
ここまで快適になるもんだなぁ。
私の国語力は底辺だが、文章作成中に困ったら人差し指・中指でごにょごにょしてれば
とりあえず意味の通る日本語になる感じがする。
ペンの感覚についてはちょいと薬指を重くしすぎたせいか、左手もそこそこ重視しせいかもだが、
あまりペンの感じはしてないかもしれない。
てな感じで、タイプウェル180秒でも全然楽しめることがわかり満足。
今後数ヶ月は退屈しないで過ごせそう。
マウス依存症
大岡さんに記事が紹介されていた。嬉しい。
「僕は右小指下段は全然嫌ではないのだが、
この配列ではデフォのままになってて、
もったいないなあと思ってしまう。」
そ、そうなのか。
この感覚の違いは斜めズレ配列と格子配列の違いとかかなと思ってみたけれど、
いや、それでは説明がつかない気がする。
上段や最上段の右小指の扱いが人によって違うことはちょくちょく気になっていて、
Pは小指より薬指のほうが取りやすいとか、JISかなの濁点はありえないとか、QWERTYのハイフンやJISキーボードのバックスペースは考えられないという意見がある一方で、
なんか人々は不思議とわりとふつうにQWERTYやJISキーボードを使っているなぁというのと、
個人的にもキーボードの右上領域には何故か寛容で、
そして逆に、最下段小指は辛い。
これは手の違い以前に、マウスへの依存度の違いと気づいた。
キーボードに対して腕を対象的に構えると
前腕だけでマウスへ切り替えようとすると肘が無理な角度になるので、結果的に手首や肩に負担が行く。
一方で、自分の腕を観察したところ以下のようなものであった。
頻繁にマウスへ行けるように右肘がやや前に出ていて、キーボードに対して対象的に構えていないらしい。
右手を内側に斜めにして構えるから小指は最下段が遠くなって上段が近くなるので、
単純な話だけど、そういうことなのかと納得した。
私はなんだかんだマウスばっかり使ってるからなぁ。
ソフトのショートカット等をちゃんと覚えればキーボードでやれる事が増えてマウス依存度は下がると思うけど、なかなか。
エクセルわりと使うけど、全然キーボードで操作できないから恥ずかしながらマウスでぽちぽちしている。
ライティングが本業であるかどうかによって、
こういうところにも差が出るようだ。
順次打鍵で文章を書くには
前の記事から引き続き、人差し指前置シフト順次打鍵でタイパー性能を確保しつつ文章も楽しく打てるように配慮しようとしたらこうなった。
気軽な思いで組んでみたが、予想外に良い感じになりつつある。
まだ調整はまだ続くだろう。
順位打鍵配列代表の月配列は速く打つために新JISから脱却したわけもあり、交互打鍵率やタイプウェル性能が重視される。
一方でプロの作家は実際、親指シフトや薙刀式を使っていて、現場では月配列はあまり使われてないらしい。
でも安直な考えではあるが、順次打鍵のコンセプトの中で親指シフトや薙刀式の良さを抽出できたら、どっちの使い方もできるオールラウンド型の配列になると思われる。
私はタイパーサイドから配列沼に入ったのでシンプルな速度性能はやはり軽視できないし、
同時打鍵系や連続シフト主体の配列だと、私が今までQWERTY・JISかな・いろは坂配列で培ってきたタイピング技術がまるで役に立たないと思われるので、そういう意味でためらってしまう。(そもそも私は2キー以上の同期が必要なシフトが苦手らしく、キーボード上を一筆書きできる配列でないと無意識的には打てない)
一方で、たとえばこのブログのレベルでも文字数的には結構打ったからわかったが、
タイパー的な技術は作文速度にさほど関係ない事はよくよく分かったし、
作文の質は配列の速度性能とはまた違う要素で決まることは理解したし、
各々の国語力についてはしょうがないが、
そもそも配列が日本語の特徴を反映していないと文章を書くリズムと配列の打ちやすい文字列が一致せず、たしかに気持ちが悪い。
いろは坂配列は特に作文を意識しては作ってなかったのだけど、
ただQWERTYやJISかなよりは必然と作文性能は高く、
デファクト達がどれほどアレなのかがよく分かった。
ローマ字を使わずに、バタバタせずに、少ない動作数で速く入力ができ、
また大岡さんのいう「繋ぎのことば」で、たまたまいろは坂配列でもじゃらっと打てるものも多かったから、
配列が良いおかげで文章作成に没入できる、文章に直接介入できるという感覚が素人ですら分かった。
ちなみにこの記事はQWERTYで書いているため、
読みにくい文章になっていたらQWERTYのせいです。
いろは坂配列は色々な意味で癖が強すぎたし、薬指・小指も重視してる時点でペンの感覚からはほど遠かったので、
3段の順次打鍵縛りで、まだ遊べる余地はないだろうかと考えている次第。
前記事で予言した清濁別置はやめた。やっぱ大変だった。。
いかんせん配列面が複雑すぎて、純計算配列なら簡単だけれど、自分の手で試行錯誤するとしたら飛鳥配列のRayさんのような覚悟が必要になるだろう。
そもそも濁音がぎっしり配列面に入ると小指・薬指領域も埋まるから人差し指・中指重視はあまりできなくなる。
清濁同置だと3打の濁音が増えすぎるのが怖かったけれど、
対象の清音を人差し指領域のシフト面にすることで
左手前置シフト→右手人→中アルペジオ
のように打てるので、じゃらっと打てて3打でもかなり快適になった。
以前、3段カナ配列は32キーは単打欲しいねとかゆったが、
気づいたら29キーになっていた。
同手シフトを積極的に使うようにした結果である。
月配列が弱かった拗音・長音については、
ゃ ゅ ょ っ ー
を単打にすることでごまかしたつもり。
これらを単打にできたのは重要なカナ文字を同手シフトに持っていけたおかげである。
薙刀式の大岡さんに啓蒙されているので、
薙刀式の特徴のなかで順次打鍵にも応用できるポイントは取り入れたい。
いろいろと参考にしながら、重要そうな文字を人差し指・中指に集中させてみたが、たぶん他の順次打鍵配列よりは気持ちよく文章が書けるようになっているんじゃないだろうか。
まだ気になる点はあって、
「ゃ」が遠くて「じゃあ」のリズムが悪くなったり、
「く」は薬指で微妙だったり、
「なり」(KH) がやや不快だったり、
「きゅ」(AX) がやや無理あったり、
「で、」が段越えだったり、
交互打鍵を軽視しすぎていたり、
人差し指の同鍵を許容しすぎていたり。
まぁでもこの辺はこのコンセプトの限界な気はしている。
とにかく、3段順次打鍵でQWERTYより速く快適に楽しく打ててシンプルで汎用性があり気軽に他人に勧められる配列が欲しいなぁ。
人差し指前置シフトって無かった?
こういう系統の配列に興味がある。
☆★が前置シフトで、人差し指シフト順次打鍵配列である。
(これは1発目の叩き台なので、ぜんぜん確定ではないです。)
人差し指シフトがそんな新しいとはまったく思ってなく、
月配列の開発で人差し指シフトを検討した人ぜったいいたよね?
でも今更探しても見つからない。。
もしかしたら交互打鍵率至上主義のもとで人差し指シフト方式は早々にリタイアしてたかもしれない。
3段配列では人差し指1本で6キーを担当するから、1つをシフトにしてもまだ5つキーがあるわけで、
5つ以上のかな文字と同指にならないようにシフト文字を配置しないと交互打鍵率は上がらない。
これは実際難しいので、3キーしか担当しない中指にシフトまかせたほうが良いという判断だったか。
中指シフトももちろんとても良いものだと思うが、
数値的性能はおいといて、私は一風違うものを作りたいと考えている。
(それでも既存配列の良い要素はもろに真似するつもり。)
交互打鍵ブームは過去のものだと思っているので、
今いちど人差し指前置シフトに活路を見出せないだろうか。
前の記事から続くけれど、良い意味でQWERTYっぽさを持った配列を作りたいと思っている。
QWERTYは疲れが薬・小指に来やすいから忘れられがちだが、なんだかんだ使用頻度は人差し指が突出している。
そのうえ、母音担当の中指 (と薬指) へのアルペジオがあのじゃらじゃらした打鍵感を出していて、
特に人→中の連接はもっとも打ちやすいアルペジオだから、楽かつ速くなおかつ気持ちがいい。
じゃあ人→中アルペジオを積極的に活かしたカナ配列はあるかというと、薙刀式しかないんじゃないだろうか。
中指前置シフトはこの連接にたぶん関与しにくいので、この連接は多くないと思う。
中指後置シフトなら必然と同手シフトが人→中連接になるから良さそうだけど、あまり聞かない。(継配列というものは以前作りました)
じゃあ人差し指前置ではなく中指後置で良いんじゃないかとも思うが、
後置シフトは実装が若干難しい。
Google日本語入力のローマ字テーブル編集ではびっくりするほど簡単に実装できるが、
一方でその他の手法ではとても難しいと思う (詳しくないですが。。)。
少なくとも私が愛用している「かえうち」では後置シフトの実装がとてもむずかしい。
たいていのタイピングゲームに対応できないというのもある。
また、実装できたとしても単打文字→後置シフトの打鍵では最初の文字が画面にチラって出てきてその後BSされてシフト文字が現れるというような挙動なので、
あまり気持ちの良いものではなさそう。
ということで人差し指前置シフトってどうだろう。よさそうだよね。
でも「人差し指シフト かな配列」で調べると、薙刀式しかヒットしない。
いろんな意味で薙刀式ってすごいんだなと改めて感じている。
そもそも私が人→中アルペジオを重視してみたいと思うきっかけは(潜在的にはQWERTYの経験も関与してるが)大岡さんの影響である。
私は全くライターではないが、でもこの記事程度のレベルでも打ってみると指の能力関係なしに文章作成において中心的なかな文字は人差し指・中指に配置されているのが気持ち良いというのはわかった。薙刀式自体は長距離タイピング専門家用という印象はあるけれど、ペンを握る感覚に近づけるというのはどの配列であっても考慮すべきファクターに思うようになった。
現に上の配列図では薙刀式をもろに真似してる箇所が複数ある。
指への負担数値とか、交互打鍵率とか、同鍵打鍵の有無とかは実は最重要ではなく、
まず「この文字はこういうイメージだからここに置きたい」という意志を優先して文字を配置してみた。
もちろん私はその手のプロではないから、プロの作家である大岡さんの薙刀式を大いに参考にした。
また、人→中の2打は重視して、「の」「る」「ら」「に」という重要そうなかな文字を配置してみた。
人→薬の「も」「ね」「を」にも一定の気持ちを込めている。
(どこでもよさそうな文字については計算に頼ってます)。
暴論だが、順次打鍵配列はコツさえ掴めば練習次第でどんな配列面でも8打/秒、若い人なら10打/秒はいけると思っている (QWERTYでのe-typingで若い人(?)が400~500ptに集中するのは印象的)。
QWERTYの人差し指高速タイピングとか見てると、もう配列ってなんなんだろうねとも考えさせられる。
悪名高いJISかな配列でもタイパーならふつうに速く打ってしまうのも印象的だ。私だっていろは坂で常用ZIだけど、JISかなでも常用ZJだったわけで、いろは坂配列をあれほど考えて設計して練習したにもかかわらずアスリート的な差はTW常用の2秒程度しか出なかったわけだ。
つまり、どれだけ (アスリート的に) 速く打てるのかは配列設計的には同時打鍵・連続シフトの有無がまず掛かっていて、これらを使わない限り適当な配列面でも速く打てるのではないだろうか (これらは速く打たずにいかに速く入力するかというところで活躍しているという認識)。
ということでいろは坂配列の時とは違い、計算をあまり積極的に使っていない (自分の計算の腕ではどうせ狙い通りにならないので)。設計では自分の肌に合うかどうかを重視し、スピード自体は練習あるのみというスタンスだ。
句読点はQWERTYとの混同回避やMS IMEでの実装も考え、QWERTYと同じにした。
というのはたてまえで、実際には句読点の最適な位置が本気でわからないというのが本音である。
文章作成では重要だからちゃんと優遇するべき?一拍間を置く箇所だから前後の連接は重要ではない?確定つき句読点にするならミスタイプしにくい離れた位置が良い?
というようなファクターをちゃんと考慮できず、まぁ別にQWERTYの位置でバランスが取れている気がしたので、踏襲しといたまでだ。
前の前の記事で、月配列は清濁別置のほうが良いのでは?ということを論じたが、
月配列では同指同手シフトは極力減らすべきで、
中指だったらシフト+2キーしか担当しないからそこまで問題にならないけど、
人差し指シフトではシフト+5キー担当するから大変で、同指同手シフトを回避しようとすると清濁別置ではキーが足らなくなる。
なのでとりあえず濁点後置で組んでみた(半濁音は別置)。
人差し指シフトだと月配列とは違い、濁点が中指におけるので、ここもGOODだ。
でもそこそこ重要な濁音が3打になってしまうので、やっぱ無理してでも清濁別置にしたほうが良いかなぁ。
QWERTYにできることがかな配列にできないのはおかしいと思っていて、
月配列の場合、長音、拗音、半濁音、濁音の一部が相対的に打鍵数が多く、明らかにQWERTYより大変だ。これは脳内発声と相性が悪い (脳内発声無くても相性悪そう)。
上の配列では伸ばし棒・拗音小書きは意地でも単打にし、半濁音も別置仕様にすることで2打以内に納めたが、
やはり「げ」「ぶ」「ぞ」あたりの軽視できない濁音が3打なのは目を瞑れないかもしれない。
ということで週末で清濁別置版を組んでみる予定。配列面は50倍複雑になるけれど。
バランスが良い万能系の配列を自分は作ってみたいのだと思う。
いろは坂でロマンを追求しすぎた反動がきてるのかもしれない。。
QWERTYは打てない方が良い
QWERTY打てる人がQWERTYに拘るのは呪いにかかっているからである。
感染者代表として私がQWERTYへの所感を書こう。
QWERTYは配列として客観的に分析したり、実際に毎日長時間連続で仕事で使ったりすると良くない配列なのは分かるし数々の批判もごもっともなのだが、
それでも生き残っているのはそれなりの長所があるからだ。
若者であれば、たいてい速く打ててる。暴論だろうか。
アラサー世代ならわかると思うが、小中学生時代にチャット・メッセンジャーがすごい流行ってて、楽しかったなぁ。みんなふつうにタイピングできていたし、タイピングが下手だからチャットに参加できないなんて人は記憶にない (そう言ってる人もたいていすぐ慣れてた印象)。
QWERTYローマ字入力は感覚でそれなりに打ててしまうのだ。
今の子のフリックと私のQWERTYどっちが「喋る」感覚に近いだろうなぁ。拗音がとても打ちやすいQWERTYに分がある気がする。
QWERTYは無駄が多く、極端にいえばちゃんとタイピングにするには全身運動が必要である。少なくとも肩をよく使うのはQWERTYに自信がある人ならわかるだろう。
タイピング中の無駄な運動はいつも配列界ではディスられているが、でもそれは良く言うと喋る時のジェスチャーに対応するもので、
逆に数値的に効率の良い配列群は指先だけで打てるので、QWERTYしか知らない人が初めて触れたらたぶん感動するだろうけど、でも上記のようなジェスチャーする余裕はなく口の代用としてのコミュニケーションツールとしては微妙に感じるだろう。
新配列は楽に・自然に・適当に打ってる時に最もポテンシャルが発揮できるようになっているので、QWERTY使いがよくやる加速した機敏なタイピングは考慮されてないどころか、新配列でそういうことやると逆に打ちにくくなって遅くなると思う。
まぁ、チャットなんていうものは今となっては前時代のものだし、そういう場でのQWERTYの役目はもう終わったかとも思っていたが、
いま流行りのYoutube配信ではどこもコメントが滝のように流れていて、
あぁまだこういうところで喋る速度の高速タイピングは活躍できるのね、と思った。
それにこのご時世在宅なんちゃらが増えると、タイピングでの会話の必要性が増えるかもしれない。
わたしの職場でもみんなふつうにQWERTY使ってるなぁ。
そりゃタイピング下手な人もたくさんいるのだけど、それでもちゃんと仕事できてるし、キーボードへの愚痴なんてまず聞かない。
キーボードに対してこれっぽちの興味もないくせにQWERTYに順応できてすごい。
というのもちゃんと理由はあると思っていて、QWERTYでは周知のとおり教科書的な打ち方はまったく最適ではないから、裏を返すとノー勉の自己流運指が大いに役に立っているということだと思う。
片手人差し指・中指で届くキーが多く実際に両手2本ずつのタイピングで速い人もいるし、教科書通り小指を使う人など5%もいない気がする。そもそも子音・母音が近くにあるから人差し指だけでも速い人いるよね。それくらい、適当打ちでも使えてしまう配列なのだ。
仮にDVORAKのようなホムポ重視配列がデファクトだったら、たぶんホームポジションの概念を勉強しないと使えないので、一人前に打てるようになるにはタイピングを「習う」必要性が出たんじゃないかなぁ、などと想像する。
QWERTYの短所についてはまぁいくらでも挙げられるのだけど、
上記のようにQWERTYには中途半端に良いところがあって、
しかも、たとえば「喋るように勢いよく打てる」特長は他の新配列では存在せず、唯一無二の特徴となってしまっているとも言えるので、しょうがない。
もちろん遊びはともかく仕事ではそんな勢いよくタイピングするもんでも無いだろうから(そうでもない人も大勢いるが)、
別にタイピングの爽快感など配列に必要ないかもしれない。新配列開発ではどうしても真面目に仕事の効率を考えて設計するし、なおのこと考慮されにくいところだろう。
でも実際、タイピングが活躍しているのは仕事だけではなく、むしろオフ時のほうがたくさんタイピングする人も今の時代大勢いるだろうから、オフ時に爽快感を発揮できるQWERTYが捨てられない理由になっているんじゃないだろうか。
そりゃぁ新配列は静かに、少ない運動量で、誰でも、簡単に打てるべきだから
上記のようなQWERTY特長はスルーだし、そもそもそういう要素を重視するならずっとQWERTYを使ってろ、ということにもなるだろう。
QWERTYに一番近い新かな配列は月配列だと思っていて、
タイパー界でも唯一QWERTYタイパーが本格的に手を出し、複数のZタイパーを輩出した実績のある配列となっている。
ただ交互打鍵が多いのと中段が重視されているところが、もちろん数学的・人間工学的?には良いことなのだろうけど、
QWERTYの爽快感はたぶん無いんじゃないだろうか。
QWERTYは打てない方が配列研究は楽しいに決まっている。
QWERTYはダメな配列なはずなのに独特な爽快感・開放感があって、
それを知ってしまうと洗練されすぎた新配列たちに物足りなさを感じずにはいられなくなる。
QWERTYは加速してじゃらじゃら流れるように打つ時が最も楽しい。
新配列で同時打鍵や交互打鍵が重視されてしまうと、これらは指の流れを断ち切る効果があるので、そりゃ指は大して運動しなくても良くなるから楽にはなるのだろうけど、QWERTYの楽しさはもう無い。で、タイピングが楽しくなくなると仕事もする気がなくなると。
QWERTY独特の流れるような指使いなんて覚えなければ同時打鍵や交互打鍵にストレスを感じることもなかっただろうから、あーQWERTYなんて覚えないほうがよかったのだなという結論になる。
だからQWERTYを打てる事自体が呪いなのだ。
QWERTYのように上段アルペジオを重視した配列の一つがいろは坂配列なわけなのだけどあれは決して"まとも"な配列ではないので (笑)、
3段のまともな配列でQWERTYの良さを抽出しようとした配列は私の知る限り見当たらない。
と思っていたのだけど、いや実は、QWERTYが人差し指を超重視している点と、人差し指→中指アルペジオを重視している点に関してはQWERTYの対極にいると思ってた薙刀式と共通しているのに気づき、
あぁそういうところでタイピング理論は繋がっていたのかなどと勝手に思っている次第。
キーボード配列沼はいろは坂配列で概ね満足してたし、自分のニーズによりふさわしい配列が他に見当たらないしQWERTYを駆逐したり否定しきる見込みもないかなと思ってモチベは下がり気味だったけど、
ちょっと上記のような切り口で再度配列沼に入りたくなり、「QWERTYのよさを抽出すること」についてもう少し再考したいと思うようになった。
それに加え前の記事のように、デファクト環境(JISキーボード通常ホムポ)と相性の良い配列が別途必要になったということもあるし、デファクトを駆逐するのではなく共生できるような新配列についても興味が出てきた。
それにしても、これだけQWERTYが好きなのにいろは坂配列に移行できた自分は凄いなぁと自画自賛してしまう。
月配列が気になっている
ここにきて月配列が気になっている。
いままで4段のいろは坂配列に拘っていたから月配列はスルー気味だったのだけど、
どうしても仕事でJISキーボードQWERTYも操らなければならないようになって、
これと相性の良いかな配列を新しく覚える必要性が出てきた。
いろは坂配列のような独自ホムポはQWERTYとの相性が壊滅的に悪く、
いままではアルファベットも例のホムポの独自配列でやっていたのだけど、
ふと自分がふつうのJISキーボードが使えなくなっている事に気づいて仕事にたいへんな支障が出てしまった。
本命は自作配列で、QWERTYなんて騙し騙し付き合い程度に打てればいいかなとも思っていたけれど、
他所のキーボードでもちゃんと作業しなくてはならず、そうもいかなくなった。
タイピングは速く打ちたいなら順次打鍵系、気持ちを込めて打ちたいなら同時打鍵系がよいというのは間違いないと思っていて、
私はあまり仕事関係の文で気持ちを込めるつもりはなく速攻で片付けたい思いが大きいから前者寄り。
でも後者もこういうブログとかを書く習慣をつけるとその良さがある程度わかる(最近書いてなかったわけだが)。
仕事では大文字英字交じりの日本語文をよく扱う。
IME切り替えなしのいわゆる”シフト英語”だとこの手の文は効率的に片付けられる。
これを使うとなると通常の小指シフトは空けておく必要があり、ローマ字テーブルで実装するとすると文字領域の前置シフト・後置シフトに選択肢が絞られる。
数字も単打で打ちたいからやっぱり3段配列かな。
となると必然的に月配列系しか残らない。
月配列2-263はとてもよさそうにみえる。ただ短所もあり、個人的に気になるのは以下の事項
①文字ごとに必要な打鍵数が1~3で、ばらつきがある。清音がシフト面に行ってる文字の濁音・半濁音がだるい。この打鍵リズムの不規則性は思考の乱れという不快感を生みそうで、1字が1~2打に収まっているローマ字のほうがまだまし説。
②伸ばし棒が中指下段シフト面。
③日本語文をつくる上で重要な「は」「す」が左小指 (頻度が高いが「き」が右小指は気にならない)
④シフト面は同手シフトでも逆手シフトでも打てるため、任意性があり、常にどちらが打ちやすいかという思考を求められるため個人的には混乱の元。
⑤濁点後置シフトは対応しているタイピングソフトが限られる。
いま気になっているのは、ぶな配列v2.0様
月2-263の上の問題点はほぼ全て回避してるようにみえる。
清濁別置がポイントで、たしかに配列面が複雑になって覚えにくいから万人向けとはいえないかもしれないけれど、
でもこの系だと恩恵は大きそうだなぁという印象。
意図的ではなさそうではあるが、月2-263の「は」「す」の時とは違い、日本語文をつくるうえで重要な文字が小指に来ていないようにみえる。
いや、小指の「で」「だ」は重要なのだけど、そもそも3段順次配列でこれらが単打である時点で十分優遇されているので問題ないと考えよう。
薬指はかなり重いのはまぁしょうがないし、「入力速度優先」ということで、むしろ早打ちする目的だったら必要だろうし、私の目的・趣味とも一致する。
中指清濁別置は2シフト方式で、文字の打ち方が一意に決まるので④の問題は起こらずGOOD
中指・薬指の2シフト方式もほかの月配列系ではあるようだけれど、左右の中指を使い分ける2シフト制のほうがスマートかなぁとは思う。
⑤の問題は意外と重視していて、後置シフト系のいろは坂配列使っていて微妙にこまるのはプレイできるタイピングゲームが限られること。
配列の出力をローマ字に対応しようとすると、たとえば「た」+「゛」は「ta」+「BS」+「da」になるのだが、BSに対応しているタイピングゲームは少なく、ふつうtaの二打分がミス判定になってしまう。
ということで寿司打とかマイタイピングはできない。e-typingもローマ字のほうで参加することでQWERTYローマ字勢と争いたいけどそれもできない。
早打ちの習得にはタイピングゲームがどうも不可欠で、普段使いしてるだけでは絶対に高速タイピングは身につかないと、私はそう思う。
濁点後置シフトを排したAll前置シフトであればローマ字との対応が完璧にできるのでこの問題が起こらない。
頻度が高い「こ」「き」が小指上段であり、万人受けしないのは容易に想像ができるのだが、
これは個人的には気にならない。ハの字で構えれば小指だと上段と中段でそんなに打ちやすさ変わらない気がするし、薬指での最適化もありうるから悪くない。JISかな・いろは坂で散々鍛えられただけかもしれないが。
「こ」「き」は頻度の割に日本語文的にはそこまで重要ではなさそうなので、なおのこと小指でいい気がする。
ぶな配列は計算配列系ということだが、いろは坂配列もそうなので、たぶん自分とは相性があいそう。
計算配列は必然と単語系が強くなると思う。
いろは坂配列の経験でいえば計算系だと「とても打ちやすくお気に入りの単語」は減るが、壊滅的に打ちにくい単語が減り、フラットな性格になる印象がある。
ぶな配列v2.0で個人的に一番気になるのは「ら」「れ」が右小指で、「れ」→「る」が遠いこと。これをなんとかしないと普段使いは難しいかもしれない。
そもそも右小指2列目を使うこと自体が万人受けしないのだが、
でも30キーでかな配列を組むとどうしてもシフトが主張しすぎる印象があり、
斜めズレ配列なら32キーでもいいかなと思う。
月配列清濁別置はほかにはtkenさんの月光があるので、違いを注視してみたいところ。
かな配列はローマ字入力と比べて打ちやすい単語とそうでない単語ではっきりとした差が出やすいから、
完璧な配列なんてなく、結局自分がよく使う単語が打ちやすいようにカスタマイズをしなければいけないかもしれない。
HHKBをかった
無刻印US配列デビューひゃっはー。ということで早速使いながらカタカタしていきましょう。
Type Sじゃない旧型のほうを買いました。最新版のやつ高すぎる。。
第一印象で、スペースの打鍵感が玩具みたいで驚き。失敗したか?Type Sではまともになっているのかな?
高級キーボードだしリアフォは好きだからHHKBは良いに決まってるでしょうと思って店頭試用もせずに油断していたのだけれど、
スペースキーだけどうした。。軽くてすぐ底打ちになってちゃっちい音がする。うるさすぎてオフィスじゃつかえん。
あとでGGったら色んな人がこの点で悩んでいて、静音リング入れたりするみたいね。なるほど。
でもバネの軽さはどうしようもない。。絶対スペースだけ荷重が半分くらいになってる気がします。
なぜ今更HHKB買ってみたかというと、まずいろは坂配列脱却計画があるんですけど、
いろは坂配列は最強配列ということはよくわかったけれど、
一方で練習を重ねても4段配列を煩わしさとか、手を広げるホムポの違和感というのは残り続ける事がわかり、
多少遅くなってもいいからもう少し手頃な万能配列を作りたいという。
ただし私が求める配列の要件は打鍵数が少ないこと、シフト機構が簡単であること、記憶負担量が少ないこと、喋る速度以上で打てること、ブレーキの概念がないことである。
それに加え、できれば日本語文の構造も意識した配列にしたい。
これらを満たす配列があったら教えてください。。
喋る速度で打ててブレーキの概念がない配列って、実は少ないんですよね。
私がネット弁慶だからでしょうか。キーボードは自分の中で長らくコミュニケーションツールだから、自分の喋りに付いてきてほしいんですよね。
例えば新JISのように連続シフト地獄だと指が走ることができない。平地で一時停止標識がたくさんある道路のようですね。
QWERTYは山道だけれど減速の概念がなく、指は大変だけれど考えることが少ないし、脳内発声と相性が良いし慣れれば喋るように打てる。
QWERTYより打鍵数減らして指も楽にしてローマ字から解放されるような配列があればよかったんだけど、なかなか。。
いや、いろは坂がそのつもりだったんだけど、まさしく山道が舗装されただけだという印象かもしれない。QWERTYの登山よりマシだけど、いろは坂走るのも根気がいるよね。
月配列はよさげだけれど、あのリズムは作文と相性悪いようなので、単打か同時押しに活路を見出したい。
最近は親指シフトに興味が出てて、本質的に速く打てない配列だと思ってたけれど、最近ROMさんがタイパー的に良い結果出して、本気出せば高速打鍵もできるっぽいんだなぁという。
USキーボードでスペースが長いことの利点は今まで全く理解できず、
親指っていうてそんな暴れないし1Uでよいのではと思ってましたが、
そうは言ってられない場面がありました。親指の同手シフトです。
同手シフトは直感的に打てるので同時打鍵の中では一番好きですが、
打ちやすい親指の位置は限られていて、親指に自由度があったほうがやりやすいと考えられます。
最近、両親指シフト同時打鍵のポテンシャルを再度考えていますが、
逆手の濁音シフトはどうも私には合わないようです。
よいしょ って感じじゃないと打てません。運動音痴なんで右手と左手を同時に動かすなんて無理です。
いやーしかし、HHKBはQWERTYがびっくりするくらい打ちやすいな。。w
リアフォ45gより良いです。同じ静電容量なんたらでも違うもんですね。
とにかく、同手親指同時打鍵を生かした何かを試したいと思ったのでHHKBを買いました。同時打鍵センターシフト濁点後置かなぁ。ほぼ新JISだこれ。
しかし同時打鍵系の楽さ重視の配列をやるにはキー荷重が重すぎる。
なので結局、本気でやるならType Sを買うことになるんだろうな。。