順次打鍵で文章を書くには
前の記事から引き続き、人差し指前置シフト順次打鍵でタイパー性能を確保しつつ文章も楽しく打てるように配慮しようとしたらこうなった。
気軽な思いで組んでみたが、予想外に良い感じになりつつある。
まだ調整はまだ続くだろう。
順位打鍵配列代表の月配列は速く打つために新JISから脱却したわけもあり、交互打鍵率やタイプウェル性能が重視される。
一方でプロの作家は実際、親指シフトや薙刀式を使っていて、現場では月配列はあまり使われてないらしい。
でも安直な考えではあるが、順次打鍵のコンセプトの中で親指シフトや薙刀式の良さを抽出できたら、どっちの使い方もできるオールラウンド型の配列になると思われる。
私はタイパーサイドから配列沼に入ったのでシンプルな速度性能はやはり軽視できないし、
同時打鍵系や連続シフト主体の配列だと、私が今までQWERTY・JISかな・いろは坂配列で培ってきたタイピング技術がまるで役に立たないと思われるので、そういう意味でためらってしまう。(そもそも私は2キー以上の同期が必要なシフトが苦手らしく、キーボード上を一筆書きできる配列でないと無意識的には打てない)
一方で、たとえばこのブログのレベルでも文字数的には結構打ったからわかったが、
タイパー的な技術は作文速度にさほど関係ない事はよくよく分かったし、
作文の質は配列の速度性能とはまた違う要素で決まることは理解したし、
各々の国語力についてはしょうがないが、
そもそも配列が日本語の特徴を反映していないと文章を書くリズムと配列の打ちやすい文字列が一致せず、たしかに気持ちが悪い。
いろは坂配列は特に作文を意識しては作ってなかったのだけど、
ただQWERTYやJISかなよりは必然と作文性能は高く、
デファクト達がどれほどアレなのかがよく分かった。
ローマ字を使わずに、バタバタせずに、少ない動作数で速く入力ができ、
また大岡さんのいう「繋ぎのことば」で、たまたまいろは坂配列でもじゃらっと打てるものも多かったから、
配列が良いおかげで文章作成に没入できる、文章に直接介入できるという感覚が素人ですら分かった。
ちなみにこの記事はQWERTYで書いているため、
読みにくい文章になっていたらQWERTYのせいです。
いろは坂配列は色々な意味で癖が強すぎたし、薬指・小指も重視してる時点でペンの感覚からはほど遠かったので、
3段の順次打鍵縛りで、まだ遊べる余地はないだろうかと考えている次第。
前記事で予言した清濁別置はやめた。やっぱ大変だった。。
いかんせん配列面が複雑すぎて、純計算配列なら簡単だけれど、自分の手で試行錯誤するとしたら飛鳥配列のRayさんのような覚悟が必要になるだろう。
そもそも濁音がぎっしり配列面に入ると小指・薬指領域も埋まるから人差し指・中指重視はあまりできなくなる。
清濁同置だと3打の濁音が増えすぎるのが怖かったけれど、
対象の清音を人差し指領域のシフト面にすることで
左手前置シフト→右手人→中アルペジオ
のように打てるので、じゃらっと打てて3打でもかなり快適になった。
以前、3段カナ配列は32キーは単打欲しいねとかゆったが、
気づいたら29キーになっていた。
同手シフトを積極的に使うようにした結果である。
月配列が弱かった拗音・長音については、
ゃ ゅ ょ っ ー
を単打にすることでごまかしたつもり。
これらを単打にできたのは重要なカナ文字を同手シフトに持っていけたおかげである。
薙刀式の大岡さんに啓蒙されているので、
薙刀式の特徴のなかで順次打鍵にも応用できるポイントは取り入れたい。
いろいろと参考にしながら、重要そうな文字を人差し指・中指に集中させてみたが、たぶん他の順次打鍵配列よりは気持ちよく文章が書けるようになっているんじゃないだろうか。
まだ気になる点はあって、
「ゃ」が遠くて「じゃあ」のリズムが悪くなったり、
「く」は薬指で微妙だったり、
「なり」(KH) がやや不快だったり、
「きゅ」(AX) がやや無理あったり、
「で、」が段越えだったり、
交互打鍵を軽視しすぎていたり、
人差し指の同鍵を許容しすぎていたり。
まぁでもこの辺はこのコンセプトの限界な気はしている。
とにかく、3段順次打鍵でQWERTYより速く快適に楽しく打ててシンプルで汎用性があり気軽に他人に勧められる配列が欲しいなぁ。