新かな配列練習道場

~単打最多の最凶かな配列を10本指で調教しよう~

「筆者の思考の軌跡を含めた情報量」で文章作成能力を評価する

文章入力速度は文章作成能力の指標として重要だ。

 

しかしタイピング速度と文章作成能力はしばしば乖離が見られる。例えば毎パソやタイピング大会の固定文打鍵で300文字/分の速度記録が出たとしても、それは現場の文章入力速度からは掛け離れたものであり、文章作成能力の指標としては使えない。

では実用文の入力速度を見ればよいのか?たしかに上記のようなコピー打鍵の評価よりは遥かにマシであろう。しかしこれでも客観的な数値にはならない。もともと頭の中にある内容であればコピー打鍵と同じような速度が出るだろう。文章に含まれる筆者の思考がなされたのが果たして文章作成中なのか、それとも作成前に既に考察を終えていたのかは重要であるが、残念ながらこれを検証するのは難しい。

 

とはいえ、頭の中の内容を吐き出しただけでは雑然とした文になるのが普通だろう。また喋るような速度で吐き出した文は口語ベースとなりがちであり、中身の薄さのわりに文字数が多くなりがちだ。

つまり、入力技術の指標としての速度値に客観性をもたせるなら少なくとも、文字数の計算時に各文を質ごとに重みをつけて足し合わせなければいけない

 

それでは「質」とは何か?これは哲学的な問題にもなりそうである。小説なら面白さだろうか。新聞では情報量だろう。ここは非常に難しい問題であるが、ここでは「筆者の思考の軌跡を含めた情報量」ということにしたい。

 

この指標で評価するにはある文章中での質が悪い文、冗長表現、繰り返し、過度な感情表現、必要以上の言い回しを排除したうえで簡潔に書き直す必要があるが、これは要約とは違う。文同士の繋がりや筋道や根拠は基本的にいじらない。筆者の「思考の軌跡」に文章作成能力をなるべく反映させる目的だ。

 

「文に対して質ごとに重みを数値化する」なんて高度な事は実際にはできないから、上記の方法で書き直した文章の文字数を「質込みの文字数」として考えることにしよう。

 

たいそうな事言いつつも自分で自分の言ってる事を理解してるかはわからないが、とりあえず先日の私のカタカタ動画を題材にしてみる。


「いろは坂配列」独り言カタカタ第二弾【練習316日目】

 

ありがたいことに、小川謙三さんが私のいろは坂打鍵動画の文字起こしをしてくださったので、まず引用する。

jigendaddy.hatenablog.com

 

はい。こんばんわ。めんめんつと申します。今日はいろは坂配列を使っていろいろと書いていきたいと思います。今日は珍しく?仕事帰りなのに体力が余っていて暇なのでこういう動画でも撮りたいと思います。そういえば以前も動画を上げましたがあれは216日目くらいの動画でした。今は何日目でしたっけ。もう忘れました。。。たしか320くらいだったと思います(あとで動画のタイトルに、日数計算してからちゃんと入れます)。前回の動画を撮ったときは全然実用文に慣れていなくて、タイピングゲームばかりで慣らされたぎこちない状態で撮った打鍵動画でした。なので、かえっていろは坂配列、なんだか使いづらそうだなぁ。。。みたいな印象を与えてしまったかもしれません。で、それから100日経って、こんな感じになりました。自分ではかな----り慣れたようにも思うのですが、あとで冷静になって動画を見返したら「全然はりぼてやん」ってなるかもしれません。さてと。特に話すこともないのですが、最近ブログというものをはじめました。それはいろは坂配列、やはりちゃんと実用で使えなければせっかく配列変えた意味も冷静に考えてあまりないです。ただ、私、仕事では全然文書作成しません。。一日平均1000文字も無いんじゃないでしょうか。キーボードせっかく好きなのにもったいない職業に着いたものです。(とはいえ、ちゃんと仕事でもいろは坂配列使ってます)。なので、文章書く機会をちゃんと作ろうと、ブログをつくりました。ただ配列のことばかりですけどね。。普段それしか考えてないから、今もそうですけど他のもっと無難な話題で書けない。今日の朝ごはんはクロワッサンと目玉やきでした。朝ごはんは白米よりパン派です。ただ元気がないときは白米にしてみると、エネルギーが溜まる感じがします(小学生)。さて、見てくださいこの親指キー。これは薙刀式配列の開発者である大岡様が自作で発明したもので、スペシャルな親指キーです。掴むように打てることが一番の特徴だそうです。触ってみるとわかりますけど、全然普通のスペースキーとは感覚が違います。横方向から力をかけられるっていいですね。とはいえそんなに変な力をかけているわけではなく、自然と親指が変な方向に行くのを抑えてくれて、ホームポジションが安定する感じがあります。特に私は右親指にバックスペースを割り当てていて、本当に相性よいです。文字キーより機能キーのほうがしっくり来るかもしれません。左親のスペースのほうは、もちろん従来のスペースと比べて違いはちゃんと意識しているのですが、普通にキートップを打ってしまってる事も多いかもしれません。横からも打ってるときありますけど!横の三角だけではなく、上の三角からも押せます!大岡様には非常に感謝しております。また、常日頃からブログを楽しんで読ませていただいています。私、日本語嫌いというか国語苦手なので全然人の書いた文章読まないんですけど、大岡さんのブログは面白いので読んでいます。まじめにブログ追ってるのはこれが初めてかもしれません。薙刀式のキーキャップ、親指だけではなく文字キーのほうも発注、ぽちりましたので、いろは坂キー分揃ったらまた動画撮ろうかな。いろは坂配列、ご覧のように小指薬指をめっちゃ使うので、やはり、嫌がられるでしょう。敬遠だったw という国語レベルです。最近まで「切」は七力だと思ってました。さて、小指薬指めっちゃ使うので、大変そうですよねー。これ、一般の方、といったら変だけど、普通にどう思うんでしょうか。やっぱ疲れる--って思うのでしょうかね。私の意見なんて参考になりません。小指の使用率、左手は12%あります(最近知った)。ただだからどうした、的なところはあります。それは私が一応楽器経験者だから、とか、そこまで年いってるわけじゃないから、とか、そういう理由があるのでしょうかね。(最もアレなのはJISかな入力の右小指について7年間修行してること、そこで感覚がいろいろおかしくなってる。これは自慢ではなく、その期間に配列変えよう!って行動できなかった自分の恥晒しです)。でも、最近、このチャンネル動画にもありますけど「継配列」作ったんですよ。こんないろは坂配列誰も使う気にならないじゃないですか?せっかく配列屋なのにそれは寂しいんですね。かといってこんな配列を人に強要できません(だから宣伝とかもあんましなかったんですよね。。)いや、実は本当は、人に使ってほしいのです。ですが責任は全く持てず、人様に数年間の修行をお願いする責任というか、それで適応できる確率50%くらいだと思ってるので、やっぱ自分からは奨めないほうが良いですよね。すすめるって漢字どれ使えばいいのかいつかわからない。で、継配列を作りました。それは30キー以内の配列です。これならみなさん使えるでしょうと。しかも格子配列!このヘンテコな斜めズレ配列ともお別れできます。で、言いたいのはそこではなく、継配列使って万人向けなんですけど、なんかそっちのほうが疲れるんですよね。。。。こんないろは坂より。もちろん、あっちはJJ40でこっちは静音リアフォ、スイッチもこっちは静電容量無接点なんちゃら方式、あっちは青軸60g?なので、そりゃフェアに比べられないんですけど、とはいえあんな楽そうなキー配列の割に妙に疲労感がたまる。とか言ったら継配列を皆様が使ってくださらなくなるから言わなかったことにしてください。とりあえず、格子配列ってキーピッチというかキー間距離がやや小さいので、全体的にコンパクトな印象なんですね。なので、手や指をあまり浮かせる必要がないんです。逆にいうと手や指を浮かせられないと、本当に指の力だけでキーを打つ必要がでてきて、それが疲れます。小指酷使にはポイントがあって、この動画で実践できているかわからないんですけど、小指担当のキーを打つときは小指自体は使ってはいけません。何言ってんだという感じですが、要するに曲げ伸ばしはしてはいけません。なるべく小指を剛直させましょう。そして連打するのです。手首を効果的に使います。小指はただの棒です。実際に打ったり、小指を振り下ろしたりするは他の筋肉です。小指を脱力させてると、振り下ろしの力に勝てなくなり、不自然な曲げ方をされます。うまく実践できないけれどw 不自然に小指に負荷がかかると腱鞘炎や不快感に繋がると考えられます。もう一度いいますが、小指や薬指を使った打鍵では、真面目に指を曲げ伸ばししすぎちゃダメです。指は棒にすぎません。指を動かすのは指ではなく、もっと上流側の筋肉です。これは、数少ないJISタイパーを支えている要素でもあります(小指濁点ってそんなにタイパーの中では嫌がられない。嫌なのはそもそもの小指のキー数や段越えに起因するクソワード群)。大したお話できず申し訳ありません。いい感じにいいテンポでいろは坂配列を使えるようになったかなとは思います。ただところどころどうもつまずいていて、まだなめらかではありませんね。ここまで来るのに一年かかりました。スポーツで一年経験しました!って言ったらまだまだ全然初心者ですよね。ここからが本当にいろは坂の面白いところが分かってくる時期かもしれないので、気長にやり続けることにします。どなたか興味あれば、ぜひ試してください。保証はできません。。

(3021字、漢字23.17%、1215字/10分)

 

入力速度は1215字/10分。実用入力としてはなかなかの速度のように見える。ただし、これは本当に質が伴った数値なのか?全ての文に存在意義はあるのか?水増し行為は本当になかったのか?

ということで文の流れをなるべくそのままにして簡潔に書き直すと以下のようになる。

 

「めんめんつだ。今日はいろは坂配列を使って色々と書いていく。仕事帰りなのに珍しく体力が余っているので動画を撮る。以前の動画は練習約216日目だった。今が何日目かは忘れたが、確か320くらいである (あとで日数計算する)。前回の撮影時点では実用文に慣れておらず、タイピングゲームで慣らされたぎこちない状態の打鍵だった。そのせいで使いづらそうな印象を与えたかもしれない。それから100日経ち、このように自分ではかなり慣れたと思うが、冷静になって見返せば「全然まだまだだ」と思うかもしれない。ところで最近ブログを始めたのだが、それは実用でいろは坂配列を使えなければ配列変えた意味が無いと考えたからだ。ただ私は仕事で文書作成をあまりせず、一日平均1000文字も無い。キーボード好きである甲斐がない職業に着いたものだ (とはいえ仕事でもいろは坂配列使ってる)。なので文章書く機会を作ったのだが、ブログ内容は配列の事ばかりだ。普段それしか考えてないからであり他の無難な話題では書けない。今日の朝ご飯はクロワッサンと目玉焼きだった。朝ご飯は白米よりパン派である。ただ元気がない時は白米にするとエネルギーが溜まる気がする(小学生)。さて、この親指キーをご覧ください。これは薙刀式配列の開発者である大岡様が自作で発明されたもので、スペシャルな親指キーだ。掴むように打てることが一番の特徴であり、触ってみるとわかるが普通のスペースキーとは全く違う。横方向から力を掛けられるのが良い。決して変な力ではなく、自然と親指が固定されホームポジションが安定する気がする。特に私は右親指にバックスペースを割り当てており感触は良い。文字キーより機能キーのほうが向いているかもしれない。左親のスペースはもちろん従来のスペースとは違いを認識しているが、普通にキートップを打つ事も多い。横からも打つ時もあるが、上の三角からも押せる。大岡様には非常に感謝している。また常日頃からブログを楽しんで読んでいる。私は国語苦手であり人の文章を全然読まないが、大岡さんのブログは面白く、まじめに人のブログを追うのはこれが初めてである。薙刀式のキーキャップ、文字キーも発注したのでいろは坂キー分揃ったらまた動画撮る予定。いろは坂配列、ご覧のように小指薬指をかなり使うので敬遠されるだろう。実際に一般の方がどう思うのかは気になる。左小指の使用率12%だが開き直って使いこなしているので私の意見は参考にならない。私が楽器経験者だから、まだ若いからなどの理由はありそうだ。最も心当たりあるのは右小指酷使のJISかな入力を7年間修行した事で感覚が逸脱した事だ。これは自慢ではなく修行の間に配列を変える行動ができなかった自分の黒歴史だ。現時点でいろは坂配列は誰も使う気にならないようだが配列屋としてそれは寂しい。とはいえこれを人に強要はできない (だから宣伝等もあまりしてない)。もちろん人に使ってほしいが責任が持てず、人様が数年間の修行をしたところで適応できる確率は約50%と思っており私からは勧めないほうが良い。そこで最近、このチャンネル動画にあるが「継配列」を作った。30キー以内の配列であり、これなら誰でも使える筈だ。しかも格子配列をベースとし斜めズレ配列を前提としてない。しかし実際私が継配列を使ってみると、いろは坂配列より疲れる要素がある。もちろんあっちはJJ40でこっちは静音リアフォ、スイッチもこっちは静電容量無接点方式あっちは青軸60gなので単純には比べられないが、楽そうなキー配列の割には疲労感がたまるのだ。格子配列はキー間距離がやや短いので全体的にコンパクトな印象で、手や指をあまり浮かせる必要がない。そのせいで手首を使えず指の力だけでキーを打つ事があり疲れる。小指酷使にはコツがあり、小指自体を曲げ伸ばしを打つときにしてはいけない。なるべく小指を剛直させるとよく、手首を効果的に使い小指はただの棒とみなそう。実際に小指を振り下ろすのはもっと上流側の筋肉だ。脱力させると振り下ろした衝撃に指が勝てず不自然に曲げられる。この時の負荷が腱鞘炎や不快感に繋がると考えられる。指を棒にするテクニックは数少ないJISタイパーを支えている。小指濁点は実はタイパーには嫌がられず、本当に嫌なのは小指のキー数や段越えである。大したお話できず申し訳ない。良いテンポでいろは坂配列を使えるようになったと思う。ところどころつまずいててまだなめらかではないが、ここまで来るのに一年かかった。スポーツで一年の経験と言ったらまだまだ初心者だから、ここからが本当に面白くなってくる時期と思い、気長にやり続ける。どなたか興味あればぜひ試してください。保証はできないが。」

 (1944字、漢字30.71%、784字/10分)

 

1944字となり文字数として35%も減った (とはいえ自分でも中身のない文章を書いていた自覚はあり50%は減る覚悟してたので意外に残ったという所感)。漢字使用率は23%から31%に。

速度は784字/10分。この数値にどれほど意味があるのか現時点では分からない。ただノンストップで書き続けた文章がこの類の添削によりざっくり半分くらいになるとすると (こねくり回す事も含める)、この2倍である1500字/10分程度の雑文に対するタイピング速度があっても損はしないだろう。「1000字/10分 (100CPM) もあれば実用的には十分」と随所で見かけている気がするが、もう少し速くても良いのではないだろうか。

 

もっとも、私の国語力は酷いものである。まず幼少から今までまともな読書の習慣がない。マンガを読んでる時と、専門書を1頁30分かけて読んでる時間が至福である。文章作成も論文で1文書き進めるのに1日かかる事もあったような有様だ。つまり、スピード感の求められる読書や作文はほとんど経験がない。

日本語に長けてる人から見れば私の文章中で情報量が無い部分がさらにカットされるだろう。もしくはプロから見れば私の文章は日本語ですらないかもしれない。全く想像できない世界である。