重み付け執筆速度を代表する速度
それではタイピング記録ではなくより実用に則した何らかの方法でライティング速度を測らないといけません。
ただライティング速度を定量化と言われてもなんかもやもやするわけです。たとえば大岡さんブログでは創作では600字/10分で十分だがライティングでは1200字/10分以上欲しい、ということが述べられています (見解違いだったらすみません)。密度というパラメータが隠れてると思われます。
私がおそるおそる手を出してるマラソンライティング。これにより比較的誰でも気軽に (?) タイピングゲームよりはるかに正確にライティング能力を測れるので有用そうです。書く内容については深入りされないからこれまでの読書量や国語力に左右されないのが、特に私のような人間には良い。
とはいえ、今後マラソンライティングは速いけど全く実用的な文章を書かない、というような人間も登場しうる。例えばマラソンライティングは実際誰でもできるから、タイパーがゲーム感覚で齧れば1500字/10分とか、ごく一部の人なら2000字/10分で意味のある文章を書けてしまうでしょう。ただその時、作家さんはおそらくほぼ全員、そんなものを執筆能力とは認めてくれるとは思えません。つまりマラソンライティングも実用への直結を示せない限りは大道芸で終わります。もともとマラソンライティングの目的は速度を測定することではないから、ここではフリーライティング速度とでも言ったほうがいいかもしれない。
もちろんマラソンライティングも"真面目な目的意識"でやれば実用に直結しない訳がない。ただしタイピングも同様であり本来は大道芸であってはならない気がするのだけど、あまりに大道芸目的で取り組む人が多すぎて理論を構築するうえでノイズになってるのだと思う (まぁ大道芸的に取り込む事で発見もあるので、私は特に反省はしていないw)。
執筆能力を数値化するには以下のような段階がありそうです。
①コピータイピング速度
②フリーライティング速度
③創作文執筆速度(添削込)
④重み付け執筆速度 (各文の執筆速度について重みを掛けた上で平均化)
④での重みとはたとえば自己満足度?ブログ閲覧数?本の発行部数?レビューの★の数?神しか知り得ない真の客観的な創作価値?要するに闇。とはいえ各々が重視してるなにかしらの重み付け執筆速度で成果を出すのは結局のところクリエーター万人の目的でしょう。
とはいえ、例えばツールの良し悪しを決めたいだけなのに④で評価してたら検討サイクルが遅すぎて話になりません。
今までは評価が簡単な①ばかり重視されてたけれど、①が得意で④が全然ダメな人があまり多すぎるから、①はライティング能力の参考に大してならないというのが現時点での状況です (よね?)。
では②はどうでしょう。まぁタイパーで②を検証しようなどという暇な人間は私しかいませんが、タイパー活動はさておき単純にすらすらと文章を書けるようになりたい、いろは坂の新しいよさを見つけたい、などが行動動機にあります。
②は大いに参考になるのですが、極端なことをいえば赤ちゃん言葉ならば①の速度が出せてしまいます。漢字使用率もあまり話題になりませんね。もちろんある程度質を犠牲にしてでも書くという行為の本質を掴むのがマラソンライティングの目的だとは思うのですが、一応質の軸も持ってきて③と関連付けたいところです。大道芸化を避けるために、速いけど内容が薄いというケースを視覚化する手段はもっておきたい。
③でちゃんと評価するには本一冊書くのに掛かった時間とかになるので、作家以外は無理ですね。。。
とりあえずライティング速度と文章の密度の関係は調べてみたいなぁと思っているのでいつか試します。。タイパーが無理矢理2000字/10分で創作文を書いたらどれほど幼稚な文章になるのかは気になりますよね。